あぶくまの郷土料理
- ジャンルレシピ
- 発行日20160721
- エリア福島県
後世にのこしたい、今たべたいあぶくまの、味
あぶロマ、あぶくまロマンチック街道構想推進協議会は、国道三九九号線でつながる五市町村、飯舘村、浪江町津島、葛尾村、田村市都路、川内村の元気を発信する協議会です。二〇〇三年に発足して、以来、地域の特産物開発や情報発信に勉めてきました。
二〇一一年の震災によって、あぶロマの環境は激変しました。わたしたちの愛したあぶくま地域からは人がいなくなり、五年を経たいまでも、人々は昔ながらの暮らしを取り戻せてはいません。自然の恵みを活かしたわたしたちの特産品も、この地ではつくって食べていただくことがむずかしくなっています。
こんなあぶロマ地域にあって、わたしたちにできることはなんだろう。今しかできないこと、いまやるべきことはなんだろうと、わたしたちは考えました。
そして今回まとめたのが、失われつつあるふるさとの味を残すための、この活動です。
失われつつあるふるさとは、震災と原発事故の影響であることはもちろんですが、社会の近代化や、暮らしの変化という理由も小さくありません。
わたしたちが、何世代にもわたって、ずっと食してきた味の数々。ぜいたくでもありません。特別上等でもありません。でも、それが先祖代々の、わたしたちの味文化でした。
あぶロマの味、ふるさとの味。その味をご存知の方もご存知でない方も、どうぞいま一度、召し上がれ。